フォーラム:「レーザ応用技術の国際化と将来展望」
日 時:平成18年9月15日(金)2:00〜5:00pm
場 所:群馬県桐生市地場産センター
主 催:北関東産官学研究会
専門部会:群馬技術交流研究会
後 援:レーザ協会
講演内容:
講演1 「国内外のレーザ応用技術の現状と展望」
レーザ協会会長 新井武二(中央大学)
レーザ加工技術はレーザ発生装置や関連技術の発展に支えられてきた.最近のレーザ装置
は大出力化と共に短波長化と短パルス化の技術が進み、産業界での応用展開はその可能性を
含めて留まるところを知らない.レーザ加工も第2世代を迎えて集光技術を含めた光の制御
技術が見直され、加工の高精度・微細化が進んでいる.レーザの産業応用という立場から
レーザ加工技術の発展の歴史を振り返りつつ,進化し続ける加工技術の現状を世界的な視野
から検証しながら、その将来を展望する.
講演2 「レーザ加工のメディカル応用への可能性」
レーザ協会理事 吉田善一(東洋大学)
レーザやイオンビームを用いるマイクロ・ナノ加工技術とフラーレンやカーボンナノチューブ
に代表されるナノテクノロジーが最近急激に進展している。我々はこれらを、バイオ・医療・
創薬技術分野と結びつけ、新しい産業の創出を試みている。その一環として、プラスチック
マイクロ流体デバイスの新しい作製技術と低価格・低廃棄物・低汚染のマイクロTAS(マイクロ
化学分析システム)の開発を行っている。またその周辺技術として可撓性無痛針やカーボンナノ
構造体やマイクロ光学素子の開発も行っている。これらの狙い、現状、及び、最近の結果、今後
の展開を紹介する。
講演3 「レーザ安全の国際化と規格」
レーザ協会理事 石川 憲(石川技術士事務所)
レーザの普及に伴い、レーザ事故は10年毎に4倍の割合で増加してきた。これに対し国内外で
製品の安全規格が制定され、欧米では製品の上市に際し、安全規格の遵守が法制化されている。
国内では携帯用レーザ応用装置のPSCマーク貼付が義務化され、その他レーザ応用製品は2005年
改定の新JIS規格への準拠が要求されている。 一方使用者には厚生労働省基準局通達第0325002号
の「レーザ光線による障害の防止対策安全措置事項」による職場安全管理の徹底が要求されている。
これらの要点を紹介する。